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余白。
それは言葉が届かぬところで語られる静かな声。
形と形の間に息づく空間は、描かれなかった線、
記されなかった言葉は、逆に無限の物語を宿し、
私たちの想像力を優しく掻き立てる。
満たされすぎることのない静謐さ、
その中にこそ心が自由に彷徨い、
何も語らぬ美しさを探し求める。
余白の中にこそ、私たちは本当の呼吸を見つける。
静かに、ただそこに在ることが許される、
その広がりこそが、心の安らぎであり、
また未来を紡ぎ出す可能性の余韻なのだと思う。
だから、私は今もつくり続けている。
東海林 美緒
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